昨年は選挙の年であった。都知事選挙や衆議院議員の選挙があり、その直前には、立憲民主党党首を選ぶ投票等がマスコミで報じられ、ほぼ同時に自民党党首選が行われた。これらは連日テレビ・新聞等で報道され注目された。
問題は、これら各候補が何を語るのかである。焦眉の「政治資金」の裏金問題は当然であるが、しかしこれは今後のこの国の在り方・政治指針とは直接関わる問題ではないし、我々の生活に直結する問題でもない。この国の近い将来像を見るとき、私は少子化対策が本当に重要な施策の一つで、最も基礎的なところと思う。これがこの国のあらゆる面、経済活性化・社会福祉や国防等でも非常に重要な影響をもたらす。しかし各「選挙」の候補者がこの「少子化対策」を重要視している気配は全く感じられなかった。そればかりかある党首の候補者は、労働者の流動化を一層すすめるという者までいた(後に撤回)。これでは若者が家庭をもつことが更に減少すること明らかである。前内閣の少子化対策で事足りると思っているか。選挙結果は別としても野党も含めこの国の施策・将来像を語らない幻滅した選挙であった。
少子化対策に思う(その2)
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