はじめまして。4月1日に入所しました髙見智恵子と申します。大学生の頃、イギリス留学中に、OXFAMというチャリティ・ショップでボランティアをしていたことがきっかけになり、卒業後は国際協力の仕事に就きました。もっと専門的なスキルを身につけ、直接的に人と関わり合いながら国際協力の仕事をしたいと思ったのが、弁護士を目指したきっかけです。
弁護士登録後1年間は東京弁護士会の公設事務所で様々な事件を扱いましたが、その後、弁護士を目指した原点に戻り、外国籍住民が多い群馬県に拠点を移しました。同期の弁護士と2人で、英語に加え、ポルトガル語、スペイン語等、多言語での相談に対応できる体制を作ったことで、様々な国籍の方からの相談が、群馬県に限らず、埼玉、栃木、東京など多くの地域から寄せられました。
東京に戻った現在は、委員会などの活動を通して、弁護士へのアクセスが困難な外国籍の方々に対する相談窓口の開設や難民申請者の支援に取り組んでいます。
ところで、私が弁護士を目指したのは30歳、子どもが生まれたばかりの時でした。その後、司法試験に合格し、2人目の子どもを出産した後、しばらく子育てに専念していました。あまりブランクを空けたので、弁護士になるのを諦めようかと思った時期もありました。ですが、今こうして弁護士としてたくさんの国の人と出会え、問題の解決に向け取り組んでいけることを嬉しく思っています。微力ではありますが、今後も外国籍の方のリーガルアクセス改善に繋がる活動を行っていきたいと考えています。