明けましておめでとうございます
戦後約70年を経た昨年まで世界中の政治・経済の破綻や、国際紛争の拡大、更に地球温暖化の影響で台風、地震(津波)の多発など混沌とした様相である。これは、地球自体の支配を独占している人類(政治・経済)の重大な責任である。この点、人文科学の泰斗梅原猛氏が24年前に随筆『マルクスの復讐が始まる』の中でした次の指摘は、現在でもなお重要な視点である。マルクス主義の思想は非現実的な面で支持できなかったが、「資本主義社会をそのまま放置すれば、欲望肥大の不正義と不平等の社会になるという指摘は、今の日本の現実を見ても決して間違っていない。盆暮れの付け届けに十億円を不正に受け取るような政治家が最大の権力者であるような社会はまさに欲望の社会であり、不正義と不平等の社会であるといわねばならない。」今年はお互いによりよき社会の樹立に向けて奮闘しよう。