弁護士 服部 咲

 
 私は「『生業(なりわい)を返せ、地域を返せ!』福島原発訴訟弁護団」(生業弁護団)に所属しております。弁護団の活動目的は、原発事故の被害にあった全ての方が、原発事故が起こる前ではなく、原発ができる前の原発に怯えることのない生活を取り戻すことです。当該目的を達成するため、平成25年3月11日に福島地方裁判所に提訴を行い、現在、第19回口頭弁論期日が終了しました。第15回口頭弁論期日から原告本人尋問が始まり、35名の原告が、自らの言葉で、事故による生活の変化、現在抱える苦しみ、汚された「ふるさと」への想い等を語っています。国及び東京電力に、本件原発事故を「人災」と認めさせ、本件原発事故についての加害責任を課し、さらに、原告らが、「ふるさと」において安心して生活が送れるように弁護団一同、日々、活動している状況です。
 まだまだ、本人尋問は続きます。原発事故によって、ふるさと、住まい、地域との繋がりを奪われた全ての方の声を、どのように国や東電、そして裁判所に伝えていくのか、弁護団の腕の見せ所になりそうです。

ご挨拶

 はじめまして。昨年12月に東京中央法律事務所に入所しました服部 咲(はっとり さき)と申します。北海道旭川出身で、旭川市の高校を卒業した後、中央大学法学部法律学科、中央大学法科大学院に進学しました。その後、司法試験に合格し、1年間の司法修習期間を経た後、当事務所に入所するに至りました。執務を開始して約半年ですが、先輩弁護士や事務局の方に様々なアドバイスをいただきながら、日々弁護士業務を行っています。依頼者の方に寄り添いながら事件に取り組み、皆様に信頼される弁護士になれるよう今後も精進して参りますので、どうぞ宜しくお願いします。