あけましておめでとうございます
昨年は、憲法「改正」に繋がる法案が幾つも国会に提出された年でした。憲法の保障する基本的人権の捉え方で、首を傾げたくなる議論も横行しました。首相が靖国神社に参拝して「内心の自由の問題だ」としたり、政府の要人が非核三原則に抵触する核武装の議論をするのは「言論の自由」の問題だというのがその例です。権力者の権限を制限して個人の人間の尊厳を守るために基本的人権を保障するという立憲主義の枠組みは無視される風潮があります。アメリカの中間選挙の例のとおり、戦地に赴きたくない国民は意思表明をしないと、「瀬戸際」政策国に仲間入りすることになりかねません。
本年もよろしくお願い申し上げます。