怖い罠
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怖い罠の話です。
Excelの最終行かつ最終列に密かに半角スペースを入れたファイルを、そのことを知らずに印刷した結果、プリンターが延々と紙を吐き出し続けるというもの。
怖くなって、いったいどのくらいの枚数になるのか確認してみたら、手元の環境で、初期設定のExcelで試すと、55,064,576枚とのこと。
5500万枚!
事務所で使っている500枚単位のコピー用紙だと、110,129締めと余り76枚!
考えただけで恐ろしい話です。
マルウェア(悪意を持ったソフトウェア)被害の話は聞きますが、そんな悪質なプログラムを作れなくても、こんな簡単な迷惑ファイルを作れてしまうのですね。
うちの事務所の弁護士で、文末にいつの間にか不要な改行が大量に入ってしまっているのに、そのまま印刷して、数ページの準備書面を印刷したつもりが、ページ番号だけ入った本文のないページまで印刷されてしまうという事態が発生したことがあります(実はわりと日常的に)。
こういう先生に、悪意を持った人から上記のようなファイルを送りつけられたりすると、大変なことになりそうです。
実際には、大量の印刷を試みると、Excel側が「長時間かかりますよ」と警告してくれるので気付きそうなものですが、警告というのは往々にして無視されるものです。
少なくとも、プリンターの紙切れは必至でしょう。
ちなみに、こういうことをするのは偽計業務妨害(刑法233条)に該当し、3年以下の懲役または50万円以下の罰金になることがあります。
この警告は無視されませんように。
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