明けましておめでとうございます
日本人の平均寿命が男女とも80歳を超えたそうです。年月に対する感覚が寿命によって異なるならば、現代の日本人は世界で最も長期的な展望を持つことができそうですが、実際には、時間に追われて汲々とする姿として見られることが多いようです。
今年は戦後70年を数える節目の年です。
多くの国民が実体験としての戦争を知らないことは本来幸福なことであるはずです。しかし、近年、軍事的手法を用いてでも国際関係の閉塞状態や緊張を一気に解消することを望むかのような雰囲気が醸し出されつつあることには、ここにもやはり何かに追われる集団的な強迫観念のようなものを感じます。
新たな年を迎え、恒久平和の願いを謳う日本国憲法が戦後70年の中で果たした役割を、改めて見直したいと考えています。
巻頭言
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