弁護士 井澤光朗

 
 みなさんは、飼い犬や飼い猫に話しかけたりしていることはありませんか。私の娘に言わせると、家に帰っても誰も相手にしてくれないため、私は動物に話しかけているのだと言います。それを認めると私はとても何かかわいそうな生活しているかのような誤解を受けてしまいそうです。しかし、飼い犬や飼い猫に話しかけているのは、別にさびしいからでも何でもなくて、自分の一日の生活を確認するために、話しかけているのです。犬も猫もわかっているのだか、わかっていないのかわかりませんが、私の話を聞いているような様子でいます。これが、つい話してしまうのです。

 まず、家に帰ると、犬に向かって「ただいま」。「さて、お風呂にしようか。」と猫に向かって言い、「今日は一日疲れたね。」「もう遅いからそろそろ寝ようか。」と猫に言って寝るのです。確かに家に帰ると、妻は寝ており、子供達は自分の部屋に閉じこもっている現状からすると、やはり私の娘が言っていることは正しいかなと思いながら、毎日飼い犬や飼い猫に話しかける日々を送っています。特に犬や猫は私が話しをしても何も文句を私に言わないことが、私がつい話しかける最大の理由であることを最後に付け加えておきます。