前回に続きラグビーの話題。
先日、母校(高校)のラグビー部OB会が母校を会場として開かれ、卒業以来30数年ぶりで若き日の学び舎を訪れる機会がありました。当時は全く知らなかったのですが、部は戦前の旧制中学時代に遡る伝統があるとのことで、今年はラグビーフェスティバルと銘打った創部80周年記念行事が現役や現役生の父母会も交えた企画として開催されたのです。グランドでは、ラグビースクールの子どもの練習試合、現役生の招待試合に加え、熱のこもったOBの紅白戦も行われ、地元神奈川新聞にも報道されるほど盛況でした。
当日の参加者は現役OBだけで約160人。私は新制高校26代にあたりますが、当日参加者の最年長は高校3代で23年先輩。最も若いOBは60代ということでなんと34年も後輩にあたります。しかし、OB戦への最年長出場者は66歳の大先輩で、まだまだ自分が若輩であることを痛感しました。
驚いたのは、昔学んだ校舎や校庭が30年以上の時が経ているにもかかわらず、当時のまま何の手も加えられていなかったことです。もちろん、年月分の痛みは刻んでいるため、施設の老朽化は歴然としています。いくら公立高校とはいえ現役生がかわいそうになるくらいのひどさではありました。しかし、施設に予算をかけてこなかったことから昔と少しも変わらない我が母校がそのまま残されているのを見ることができました。校舎の中を散策していると、まるで自分が一挙に30数年前の高校生に戻ったかのような錯覚を覚えます。懐かしいグランドで身体をぶつけ合っている高校生を見ていると、いつの間にか泥だらけになりながら汗を流していた自分をグランドの上に投影していました。
ちょっとした過去へのタイムスリップを体験できたのが一番の収穫でした。