[オリンピック特集]
1 今回北京オリンピックが、行われるに際し、これに関連する内容の記事を書けという指示である。何もスポーツをしていない(せいぜいハイキング程度である)、無精な私にとっては、正直余り適切な課題でない。自らスポーツを為していればその種目の競技に興味が湧くのは当然であるが、何もしていないと、興味も限定的である。前回の五輪を考えても、場所はギリシャの「アテネ」であり、時期は8月中旬の高校野球の時期と重なり、更に遠方なためか臨場感が誠に薄かった。ただ日本選手が大活躍し、多くの金メダル(東京大会と同数の16)を取ったこと、更にアーチェリーで41歳の高校教諭である山本選手が銀メダルに輝いたことや、水泳では実家が肉屋の北島康介が2個の金メダルを取ったこと、女子マラソンでは野口があの熱波の中優勝したこと、男子マラソン先頭を走っていたブラジルの選手が、36キロ付近の終盤になってから、沿道から飛び出した見物客に抱きつかれ、進路妨害されて(あれは何だったのか、未だに疑問である)、優勝を逃したことなどが印象に残っている程度である。ただ金メダルの数はアテネでも、一位はアメリカ、2位は中国であった。
2 今回は北京である。多くの競技で中国の独壇場になることは、中国13億人が、国家威信をかけて準備してきたオリンピックであれば、その優勝者が独占されることは疑う余地があるまい。
3 それよりその後のオリンピックに「東京」が立候補していることの方が、ずっと興味がある。新聞記事等によるとアテネ五輪に202の地域・国家が参加していたが、この中で夏季オリンピックを開催したことがあるのは、僅か17カ国(今回中国が入り18カ国)にすぎないという事実である。アフリカ・南米では未だに1回も開催されていない。そのハードルは開催資金である。アテネの時でさえ大会運営費だけで約18億ユーロ(150円として2700億円)、警備費だけで約10億ユーロ、当初46億ユーロと見積もられた社会基盤整備等を含めた五輪関連予算は、2倍以上の100億ユーロになったという。かかる無駄?な経費を掛けて、再度東京でオリンピックを開催する必要があるのであろうか。知事の道楽ではすまされない。五輪のため「消費税アップ」などは全く御免である。
それにしても暑い!