道を歩いていると、どこの家も柿の実が無数に紅く色付いていた昨冬の風景は全く一変しすっかり葉を落とした樹々が、空に向かって、寒々と佇立している。昨年1年を振り返ると、地球上の人間(類)社会にはさまざまな事象が生起している。日本を襲った3月11日の東日本大震災(大津波)の惨禍(原発破壊)を手始めに、地球上の各地に多発する自然災害は、枚挙にいとまがない。私にはそれが、人類の、文明やそれに伴う競争社会の名のもとに展開する資源争奪合戦、果ては終局の地球破壊兵器といえる原子爆弾開発競争など、あまりにも地上において、わが物顔に振る舞う一連の独善的な態度に対し、貸し主である地球が、真っ向から腹を立て、われわれに即刻退去を迫っている姿に見えてならない。
そればかりか、地球上の人口は最近ついに70億を超え、近い将来には100億人を突破すると予想されている。今日ですら、格差社会等の進行で、食糧一つとっても、世界各地で飢餓状態に陥っている多数の人達が存在している。誰が増加する人口の衣食住等を保障するのか?先日某大学院で、多くのデータを基に発表された各都道府県の「幸福度」ランキングに福井、石川、富山が上位を独占していた。しかく簡単でないが、人間の幸福とは何か人類が立ち止まって見直す時期に来ていることは確実である。